台湾グルメ小噺

台湾グルメはおいしいものがいっぱい!みんながよく知っていることから、あまり知られていないマイナーなお話まで、OPEN にするよ。

食べなくてよい潤餅などないのですよ

2022年4月29日|

清明節と潤餅

元々の潤餅の起源は春秋戦国時代の五辛盤と呼ばれる、旧暦の春分くらいに行われる健康を願う儀式用の薬膳料理に使う薄い餅(と言っても小麦粉を薄焼きにしたもの)だと言われています。中に使う香辛料が食べにくいので、餅に包んで食べやすくしたんだとか。

そして時代は下り、寒食の習慣が始まります。大変な寒食ですが、作り置きができてお腹いっぱいになる潤餅はうってつけだったんだよ。なので寒食の習慣がなくなった今もこの時期に食べられているんだ。

地域による違い

以前も話したと思うんだけど、台湾は東西南北で食文化が結構異なるんだ。なので潤餅に入れる具材も異なってくるんだよ。
北部のスタンダードは、豆干(硬い味付け豆腐)、揚げ卵焼き、ピーナッツ粉、塩漬け干し大根、もやし、キャベツ、角煮。
中部は、豆干、揚げ卵焼き、漬物、塩漬け干し大根、もやし、キャベツ、豚の唐揚げ。
南部は、豆干、えび、台湾ソーセージ、キャベツ、椎茸、ピーナッツ粉、粉砂糖(!!)、もしくは、豆干、キャベツ、もやし、塩漬け干し大根、ルーロー、麺(!!)、調味料。
1本でお腹いっぱいになるから、散策のお供にも小腹満たしにももってこいなので、今度来たらぜひ試してみてね。